「経験」の大切さ

こんにちは、kulumo岡山駅前教室です。
「優勝なんか一切目指しません」
プロ野球日本ハムの新庄監督が就任記者会見で発言したことに対して、マスコミは「驚きの発言」などという言葉で受け止めているようです。
この言葉は受け取り手(チームのメンバー、ファン)それぞれの立場によって受け止め方が変わるという点で、よくできていると思います。
チームメンバーへの響き方
新庄監督はこのことばに続けて次のように説明しています。
「1日1日、地味な練習をしてシーズンを迎えて、なにげない1日を過ごして勝ちました。勝った勝った勝った…それで9月あたりに優勝争いしてたら、さあ、優勝目指そうと。気合の入り方が違う。そういうチームにしていきたい」
シーズンの過ごし方の期間の単位として、シーズンスタートから優勝が決定するまでの半年間を「一つのまとまり」とみるのか、「1日1日」を「一つのまとまり」とみるのか。
一瞬の油断で連敗し、優勝を逸しかねないプロ野球のような厳しい勝負の世界で戦っていくには、半年間という大きな目標の中に、1日単位の目標を緻密に設定して、短い時間に軌道修正することが求められるということでしょう。
チームメンバーは「プロ」なのですから、優勝という大きな目標に向けて、その目標を細分化して達成していくという「あたりまえの努力の仕方」を知っています。
つまり、ファンに対して発信される派手な言葉の裏側で、プロとしての当たり前の仕事の仕方を尊重してチームを運営していくというメッセージを監督が発信していると理解することができます。
ファンへの響き方
プロ野球の「プロ」としての仕事は自分の持つ野球の技術を発揮することだけではなく、ファンを振り向かせ、自分の技術を披露し感動をよび、ということが必要になります。
ファンを振り向かせるための、「心にささる言葉」が必要です。ファンが熱望している「優勝」を「優勝なんか」という一見刺激的なワードにして発信しながら、「(半年をひとまとまりとして見た)優勝」を目指すのではなく「(1日1日をひとまとまりとして見た)優勝」を目指すということを巧みに発信しているようです。
結果として多くの場で報道されることになり、ファンをわくわくさせるきっかけを作り出してるように思います。
さて、うちの子は…
わたしたちは、テストの成績が振るわなかった子どもたちを見て、
「うちの子は家で勉強しない」
「うちの子は自ら考えて勉強しようとしない」
と思ってしまうことがあります。たしかにお子様も人間ですからミスもしますし、心が折れるなどしてサボってしまうこともあるでしょう。
しかしkulumoでは、お子様が、
- 「勉強が長続きしない」
- 「すぐ勉強をやめてしまう」
- 「勉強をなかなか始められない」
- 「自分で考えて行動・勉強しない」
のような「困った」状態からなかなか脱することができない原因として、「経験不足」による場合が多いと考えています。
- 自分で思い立って始めてみたことを実行してみる
- 1.の結果を評価する
- 2.の評価から次のやり方を考える
このサイクルを誰かの力を借りながら実行して成功・失敗する経験が必要だと考えています。
「優勝なんか…」の先にあるもの
日本ハムに限らず、どのチームにも「優勝優勝」と言いたいファンは多数存在します。ファンあってのプロ野球。しかしプロ野球選手とて人間。けがをしたり、スランプに陥ったりして悩む中で、練習をしたくない日もあることでしょう。
しかしファンが目にするニュースで伝えられるのは主に試合の結果が中心です。チームや個人がふがいない結果にある選手にはファンから容赦なく冷たいことばを投げかけられるというつらい現実が待っています。
新庄監督は、「試合中のインスタライブ」などの提案をしています。選手の努力のプロセスや、これまでファンの知らなかった部分を発信できるようになります。
それによって、ファンに対して「優勝」という結果以外にも魅力ある情報を提供することができるでしょうし、「チームが優勝する」だけではなく「チームが成長する」という過程をより身近に感じてよろこぶという、新しいスポーツの楽しみ方を提供することができるかもしれません。
「過程」を見せて選手が成長するよろこびを共有できるとすれば、それを見たファンの応援に勇気づけられて、さらに選手が頑張って成長しようという前向きなサイクルも生まれてくるかもしれません。
チーム新庄とkulumo ~その① 評価を受け止めること~
勉強を続ける小・中・高校生も同じです。子供の「試合の結果」は模擬試験やテストで「点数」として伝わってくることが中心です。
点数を見てわかる情報もありますが、「点数しか見ない」振り返りは、スランプにある「選手」に対し、「ファン」からつめたい言葉がかけられるのと同様の状態になりかねません。
kulumoは、「結果」であるテストの点数は、お子さまの努力の過程を振り返る「きっかけ」に過ぎないと考えています。
過程をきっちり振り返って今後のやり方を変えてさらに効果的な方法で努力し、成長していくことが大切であると考えています。
チーム新庄とkulumo ~その② 過程を充実させること~
一般的な学習塾は、数か月に1回のテストとその点数でお子様の学習状況を振り返ることが多いです。
kulumoでは、チーム新庄の成長の「過程」を見せる取り組みと同様、お子様の日々の学習状況をデータ化し、授業直後のQAで振り返り・評価を行うことで、失敗・成功の「経験」を積み、「努力の仕方」を学んでいただいています。
kulumoは学習過程において「努力の仕方」を学ぶべくたくさんの「経験を積んでいく」場所なのです。
KLCセミナー次世代型学習塾kulumo ~実例で見るお子様の成長~
実例① 苦手な問題の受け止め方
「集団指導塾では、苦手な問題から逃げて宿題をやらずにいつも『さぼっている』と思われていた」というお子さまがkulumoに入塾して3か月。
今では「自分は〇〇の例題が苦手なので、〇〇の例題を含む授業をもう一度聞いてくる」とパソコンに向かっています。パソコンはツールにすぎません。背後にいるアドバイザーがきっかけをご提供しています。
実例② テストの点数の受け止め方
kulumoの小テストを実施して点数が出ずに、涙を流して静かに泣いていたお子さま。入塾しておよそ半年。
今では
「この文章題の小テストで70点を取れなかった。解き直しの時間に解説を確認したら、授業をしっかり聞けてなかったようなんよ。だからもう一度復習授業を聞きなおしてみる。」
と自分なりの振り返りとこれからの勉強を一部言語化して表現するようになっています。
失敗や成功から自分が何をすればさらにうまく行ったのかということをkulumoアドバイザーから伝えられ、実践してきた経験が、成長につながった瞬間だと思います。
体験授業のご案内
kulumo岡山駅前教室では、2週間無料体験授業を開催中です。自分で考えられる、将来の不安に対して自身の背中を押せるようになるための「経験」の積み上げを体験してみませんか。
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